飯綱神社 二十四孝の玉垣

バイク(2輪もろもろ)
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二十四孝の玉垣があると言う飯綱神社に行ってきました。

玉垣(または瑞牆)とは神社などの周囲に巡らした垣の事。

彫刻や彩色などが施されることも少なくないのですが、
飯綱神社の玉垣には「二十四孝」という古い中国の孝行物語がはめ込まれているのです。

ん?どっかで聞いたような。

実は以前訪れた妙現信仰の「飯高神社」で見たのも「二十四孝の瑞牆」でした。

【絢爛】飯高神社と二十四孝彫刻 千葉ツーリング散歩
さて、妙福寺を後にしてその先へと向かいます。 〜二十四の物語に囲まれる神社〜 なんでも県下においてあまり例を見ない瑞垣(みずがき)があるのだとか。 いざ飯高神社へ

作者が同じという説もありますが詳細は不明。

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飯綱神社

八千代市萱田にある神社です。

ちゃちゃっと到着。
道の脇に急な階段が現れます
急な階段

見た感じこの近くに駐車場はありません。

が、この少し先に鳥居があり、
鳥居

鳥居の下をくぐり登っていくと、飯綱神社の裏手にたどり着きます。
実は神社の隣には「八千代市文化伝承館」が併設されており、
そちらの駐車場に停められます。
八千代市文化伝承館

文化伝承館には飯綱神社の解説書などがあるようですが、
到着した時には5時を過ぎていたため既に閉館していました。(開館9:00〜17:00)
残念。

気を取り直して階段の下へと戻ってみます。
階段の下

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階段横には庚申塔など
庚申塔など
庚申塔

わらじが収められた小さな祠らしきものもあります
わらじが収められた小さな祠

そして急な階段
参道の階段

かなり急な階段なのでトレーニングなんかに使っている人もいるようです。
この日も何人かいらっしゃっいました。

階段を登りきったすぐ正面に拝殿
正面に拝殿

左手には鐘楼
鐘楼

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右手には手水鉢、その先に田園風景が広がる
手水鉢 風景

鳥居
鳥居

飯綱神社 拝殿
飯綱神社 拝殿

扁額
扁額

立て札などの文字はもはや読めない。というか綺麗さっぱり消えている。
立て札など

振り返って狛犬など
狛犬

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二十四孝の玉垣

本殿のほうへ回り込んでみます
本殿のほうへ回り

玉垣の彫刻
本殿裏手
玉垣の彫刻

二十四孝の彫刻

二十四孝」をテーマにしています。

八千代市指定文化財 民俗文化財(有形民俗文化財)

飯綱神社の玉垣彫物

本殿周囲の玉垣にはめ込まれた彫り物で、中国の故事「二十四孝」が彫られています。「二十四孝」とは、丁欄・孟宗・董永・郭巨・唐夫人など二十四人の親孝行の話で、わが国では江戸時代以降父母に孝行する教訓として広まりました。本殿の向かって左側に農夫が筍を掘っている図があります。これは孟宗という人が、病の床に伏している老母のために雪深い冬の山に入り、神仏の加護によって筍を見つけたという物語で、孟宗竹の名の由来にもなっています。

彫刻の裏面に奉納者名が刻まれていますが、その人たちの居村名を現在市町村別に分けてみると、次表のように八市におよんでいます。当時の飯綱神社はそれだけ広く信仰を集めていたものであり、信仰圏がよくわかる貴重な民俗資料と言えます。裏面の一つには「下総州 香取郡 彫物工 竹内山幸 〔嘉邦〕」と彫物師の刻銘もみられます。

(現地看板より(表は省略))

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その他

境内社・供養塔・大師堂など

境内社
大師堂など

飯綱近隣公園側参道

公園側参道

まとめ

八百屋お七の墓があるという長妙寺に行った後、

八百屋お七と痔の呪い 長妙寺へ
八百屋お七という少女をご存知でしょうか。 恋は盲目と申しますが、 いつの世もそれは変わらぬようでありまして、 恋い焦がれる乙女の目には想い人のほか何も見えなくなってしまうもののようです。 その昔江戸に広く知られた お七 という娘がおりました...

近くにあるということでついでに寄ってみました。

「飯綱神社」という神社名からもわかるように、
長野県にある「飯神社」に縁のある神社ということです。

が、現在の祭神は「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」。
お稲荷さんで祀られている神様と同じですね。
明治の神仏分離令によってそう定められたとのこと。

境内に鐘楼があるのもそれ以前の名残だそうです。

ちなみに長野の飯縄神社は「飯縄権現」という飯縄山に対する山岳信仰・修験道。
「飯綱使い(いづなつかい)」という管狐(くだぎつね:妖怪?)を使役する伝承などもあるようで、ちょっと面白そうではあるのですが、その信仰から離れてしまったように見受けられる八千代市萱田の飯綱神社で触れるのはちょっと違うかなと。

とは言え創建の由来として
「往時、太田道潅がこの地に陣を張り、戦勝祈願して埋めた十一面観音像が白狐のご神託によって掘り起こされた」
と伝えられるなど、その片鱗はのこっているようです。
(「飯縄権現」は白狐に乗った剣と索を持つ烏天狗形で表されることが多いそう)

ということで今回は簡単にご紹介。以上!

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