滑河観音(龍正院)へ バイクでお散歩

滑河観音に行ってみた バイク(2輪もろもろ)
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千葉県成田市は滑川にある「滑河山 龍正院」、通称「滑河観音」に行ってきました。

天台宗の寺院で、本尊は十一面観世音菩薩。

何回か訪れていますが記事にはしてなかったと思うので、今回改めて参拝してきました。

こちらの仁王門は重要文化財として国が指定、
観音堂の本堂や銅造宝篋印塔は千葉県から有形文化財として指定されています。

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滑河観音(滑河山 龍正院)

略縁起

河山龍正院は、坂東三十三観音霊場の第二十八番札所にして、利根川の本流足下に洗い、西北遥かに筑波の秀峰を望む水と緑豊かな田園にかこまれた霊地である。ご本尊は御丈一寸二分の十一面観世音で、後に定朝作の一丈二尺の観音像の胎内に納められ、通称滑河観音の名で世に知られている。

仁明天皇の承和5年(838)の草創、慈覚大師の開基と伝えられる。 この年の5月、当地方は時ならぬ冷害にみまわれ、為に穀物は実らず人々は飢えに横たわるものが続出する有様であった。城主将治公はこの悲嘆を見聞され、金銭五穀を施し、更に観世音を念じられて法華経の読誦をなされたところ、結願の日に「朝日姫」と名乗る少女があらわれ、「汝の願いごとかなうべし」と小田川辺に案内して忽然と姿を消した。河中を見ると、一人の老僧が船を浮かべ、衣を網になしてひいたと思うや、小さな観音像をすくいあげて将治公に与え、「この渕より湧く水をなめよ」と教え去った。そのお告げのとおりにし、尊像を奉持し堂宇を建てお祀りすると、気候も回復し、五穀も実り人々は蘇生の思いをしたという。

爾来霊験いよいよ高く、延命開運、安産子育の観音として法灯の輝くこと一千百七十年に及んでいる。

ご詠歌  おとにきく なめかわてらの けさがふち
あみころもにて すくふなりけり

龍正院HPより)

坂東三十三観音霊場の第28番札所だそうです。

坂東三十三箇所(ばんどうさんじゅうさんかしょ)とは、神奈川県・埼玉県・東京都・群馬県・栃木県・茨城県・千葉県にかけてある33か所の観音霊場のこと。源頼朝によって発願され、源実朝が西国の霊場を模範として札所を制定したと伝えられている。第一番札所の杉本寺から第三十三番札所である那古寺までを巡拝すると、その道程は約1300キロメートルにもなる。巡礼者は全ての札所を巡拝(結願)すると、善光寺および北向観音に「お礼参り」をすることが慣わしとされている(上記2寺を参拝して結願とする場合もある)。お礼参りの始まりは江戸時代とされる。

また、西国三十三所、秩父三十四箇所と併せて日本百観音といい、その結願寺は秩父三十四箇所の三十四番水潜寺となる。

(wikipedia 坂東三十三箇所より一部引用)

千葉県北西部には「印西大師」や「東葛印旛大師」と呼ばれる八十八ヶ所巡礼などもあるようで、いつか一通り回ってみようかと思っています。

石造り宝篋印塔群

宝篋印塔群が道沿いに建っているので場所は分かりやすいと思います。

石造り宝篋印塔群
駐車スペースは宝篋印塔群の横にあります。

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ちょっと・・・微妙なスペースです。
バイクなら十分ですが、車だと停めづらいかも。

国指定重要文化財 龍正院仁王門

入口
入口から。

正面に見える茅葺きの門が仁王門です。

この門は、三間一戸(さんげんいっと)と言われ、正面三間で中央一間が入口となる八脚門です。屋根は茅葺きの寄棟造りで、木造の簡素な建物です。仁王尊の胎内に文亀二〜三年(一五〇二〜一五〇三)の墨書願文が納入されていた事から、室町時代に建立されたと考えられています。

柱は径一尺六寸、一見円柱のように見えますが、実は十六角形です。門の左右にある脇間の正面は縦格子、周囲は横羽目板張り、柱状の斗栱は出組で軒桁を受け、各柱間には間斗束を設けています。内陣の柱状組物は三斗組、つなぎは虹梁を架け板蟇股を用いています。和洋を主体に禅宗様を加えた折衷様式です。

正面にある注連縄は、江戸時代に門前で火事が発生し仁王様が火勢を止めたという伝説に由来し、仁王様への感謝と五穀豊穣・子孫繁栄を願い、毎年一月八日に地元の人々が奉納しています。

(現地看板より)

龍正院仁王門
とても立派なんだけれども
どこか親しみやすい雰囲気を持つ門です。

仁王尊
仁王様も素朴な印象。

本堂

観音堂
仁王門を抜けると正面にあるのが本堂です。

元禄9年(1696)建立で千葉県有形文化財に指定されています。

扁額
扁額

奥には「観世音」の文字が。

本堂内部
内部正面。

十一面観世音菩薩がいらっしゃるのだと思うのですが、
外の光が反射して中の様子はよく見れませんでした。残念。

中央に賽銭箱、左に大黒様、右は・・・誰でしょう?

大黒様
表情が面白かったので。

天女絵
内部、天井の天女絵。

天女の彫刻
天女の彫刻。
こちらのお顔もまたなんとも味があるというか・・・。

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境内 その他

千葉県有形文化財 銅造宝篋印塔

銅造宝篋印塔

銅造宝篋印塔は、龍正院境内の本堂に向かって左手にある。4段の切石積の基壇上に置かれ、高さ4.97m、最下段の基壇の一辺の幅は3.37m、銅製台座の一辺は1.468m、基壇の高さは地表から1.46mで、鋳銅製である。瓦棒葺形式の四注屋根には、露盤、相輪を備え二重疎垂木、拳鼻付の出組組物、中備の本蟇股等本格的な建築様式を用いて精巧に作られ、美術的価値も高いといえよう。

付属する銅造棟札により享保3年(1718)4月5日、江戸神田住人小幡内匠によって鋳造されたことがわかる。また、銅造台座の格狭間部分には造営費を寄進した人々の名が多数刻まれ、庶民の信仰が盛んであったことが知られる。

(千葉県HPより一部引用)

ぼけ封じ道祖神

ぼけ封じ道祖神
老夫婦が笑いながら手を合わせていました。

しもふさ七福神のひとつ 毘沙門天

毘沙門天
これは戸外ですが、本堂内陣にもいらっしゃるそうです。

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夫婦松、芭蕉の句碑

夫婦松、芭蕉の句碑
ちょっと分かりづらいですが、二股に分かれた松の木と句碑です。
成田市指定文化財。

地蔵堂

地蔵堂内部

船越地蔵の名で知られるお地蔵様が中央に、右に閻魔大王、左に脱衣婆が鎮座する。この船越地蔵尊は、ご詠歌に「音に聞く なめかわ寺のけさがふち あみころもにて すくふなりけり」とあるように、一寸二分の十一面観音をいだき、朝日が渕よりのぼり給うた地蔵尊である。

(龍正院HPより)

中を覗いてみたら段ボールとか積んであるし、微妙に倉庫と化しているような・・・。

境内社

境内社

境内の一番奥に社がいくつか建てられていました。

まとめ

あまり派手さはありませんが、素朴で気持ちのよい場所です。

近くを通る際には是非寄ってみては如何でしょうか。

ということで今回は以上!

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