HiKOKI FC6MA3の購入トラブルについて 初期不良と修理不良 【平行度ズレ】

HiKOKI FC6MA3 DIY
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先日、HiKOKIの丸鋸を購入しました。

比較的安価なDIY向けのモデルながらレビュー・評判も良く、
かなり好評を博している商品のようです。

旧日立というブランドもあって信頼、期待値ともに高いものでした。

その、はずだったのですが・・・

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時系列まとめ

平行度ズレの丸ノコ修理が完了するまで
  • 3月10日
    初期不良!?まともに角材が切れません!

    • 2x4材を切ろうとして途中で刃が止まってしまう。キックバック100%発生!?
    • 販売店に連絡、メーカーに送ってもらう

  • 3月25日
    2週間経って戻ってきた・・・のに?

    • 修理期間は1週間〜10日と聞いていたものの音沙汰ないので連絡
    • 結局2週間かかった(販売店からの連絡で慌てて修理したような気配。だって「見積もりがなかったため」とか意味わからんこと電話で言われたし(保証内)。後回しされてたのかな…)
    • 返送後に販売店で確認するとむしろ悪くなったような状態であることが判明、再修理に回してもらう
    • メーカーと直接連絡を取りたい旨を伝える

  • 3月27日
    着信アリ

    • HiKOKIより着信
    • 遠回しに「DIY向けの商品だから精度は出ない」と言われる
    • いくらなんでもおかしいので意見を伝える。翌日工場に届いたら連絡すると言われ了承

  • 4月3日
    1週間放置後に着信

    • HiKOKIより着信
    • よくよく測ってみたらベースが成形不良(工場側の「チェックして規定内」という嘘発覚)
    • 多少のズレはあるが問題ない範囲なので返送してもらう

  • 4月6日
    約1ヶ月を経て手元に戻る

    • 販売店より連絡を受け引き取りに
    • 前回と同様その場で計測
    • 大丈夫そうなので受け取りにサインをして帰宅

HiKOKI FC6MA3をホームセンターで購入!

京セラ(旧RYOBI)の「W-1700」という丸ノコを知人から借りて少しの間使っていました。
それを一旦お返しした際に、どうせ使うなら新しいものをと思い情報収集を開始。
どうやら「W-1710」というのが後継の現行品らしく値段もお手頃な感じです。

Bitly

そんな中、際立ってレビューや評判が良かったのがHiKOKIの「FC6MA3でした。
ランキングもかなり上位。
値段的にも京セラ(旧RYOBI)のものと比べて二千円違うかどうか。

Bitly

とりあえず現物を見たいと思い近所のホームセンターへ。
最初に寄った店舗では売り切れで「3月中旬入荷予定」と1ヶ月以上も先の予定が貼ってありました。

人気だから品薄なのかな?と思いつつ、いくつかの店舗をチェックしていくと、ある店舗で比較的安く売っているのを発見。ネットの値段とあまり変わりません。
ただ展示品のみで在庫の棚には箱がない。

やはり品薄なのかと店員に声をかけてみたところ、裏から一つ持ってきてくれました。
たまたまその日に入荷したものがあったらしい。

なんとなく聞いてみただけでしたが
これも縁かとレジに行って購入。帰宅しました。

HiKOKI FC6MA3は平行度調整が付いていないタイプです。可能ならば購入する前に”直接”ベースと刃の平行を確認してからの購入をお勧めします。また結構軸ブレなどの初期不良も多い様子。ご注意を。

刃の平行が出ていない!?丸ノコを購入したらチェックすること

youtubeやネットを参考に幾つかのポイントをチェックしました。

  1. ベースの歪みをチェック
  2. 刃の直角を確認&イモネジの調整
  3. 刃のブレ(軸ブレ)をチェック
  4. 刃の平行度をチェック
  5. ガイドピース(切り欠き)をチェック

ベースが歪んでないかをチェック。問題なし。

ベースに対して刃が直角になっているかはスコヤがなかったので差し金で確認。
仮に90度でなくてもイモネジというネジを回して調整できます。なので問題なし。

軸ブレは裏返して気をつけつつ刃を回してみるとわかります。これも問題なし。
(確認後は電源を抜いておきましょう。危険です)

ベース側面とチップソー(刃)の平行がちゃんと出ているかチェック。
とここで問題が。

適当なものがなかったので文房具の定規で測ると・・・

ん?1mmくらいズレてない?

明らかに前の方が短い。
何度測ってもやはり1mmほどのズレがあります。
この平行がずれていると丸ノコがまっすぐ進んでくれません。

正確に計測できているかはわからないものの、
ただ1mmくらいならなんとか・・・と一縷の望みを残しつつ
12mmの針葉樹合板を試し切りしてみました。

端から1cmほどの部分を90cmの幅で切り落とします。
まぁ切れました。
切断面の直角は・・・12mmくらいじゃよくわかりませんが問題ないかな?といった感じ。

ひとまずは安心。
ガイドピース(切り欠き)が罫書き線に合うよう調整をし、その日は終了。

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問題発生!丸鋸がちゃんと切れてくれません・・・直角が出ない!

せっかく丸ノコを買ったのだからまずは欲しかった作業台を作ろうかと、
2×4材をネジ止めするだけでソーホース(馬)になる「ソーホースブラケット」なる金物商品を購入してきました。
もちろん2×4のSPF材なども一緒に。

ホームセンターで購入した木材はちゃんと直角で切られているかわかりません。
まずは端から5mm、1cm程度でいいので直角に落とし、
そこを基準面として墨付け、切断すべしと学びました。

てことで切ってみたのですが・・・

直角が出ないんです。切断面の。いくらやっても。

上側に比べ下側が、どうしても1mmほど長くなってしまう
刃の直角はちゃんと調整しているはずなのに何故???
とよく見てみたらちょっと不思議な感じの断面に。
直角が出ない

上側は中ほどまで比較的まっすぐなのに対し、下側で弧を描いて外側に飛び出ています。

なんど角度を微調整しても絶対に直角が出ないのです。

そもそも角度は自由に変えられます。45度で切ることもできます。
つまりどんな角度だろうがその切断面は本来真っ直ぐなはずです。

これはおそらく斜めになったチップソー(刃)の円弧がそのまま出ているのではないかと推測。
丸ノコ 平行度のズレで直角が出ない

あるいは弱々の刃で刃先が逃げてる?SPFはそれほど硬い木材じゃないと思うのだけれど。

その後直角は諦めてとりあえず設計の寸法で切ろうとしたのですが・・・

刃が止まりそうになる!キックバック発生!?

切る木材の横にもう一本安定のための補助を置き、丸ノコガイドを使って切ろうとしました。
(カバーがひっかかるので実際は作業台の端で切ってます)
丸鋸で切断

2/3ほど切ったところで
「ギューーーー…」
って言いながら回転数が落ちて止まりそうに。切断できませんでした。

キックバックが怖いしモーターが壊れるのも怖いので完全に止まる前にスイッチオフ。
引っこ抜いて再度トライするも切断に至らず。
1mmほど横にずらして切ろうとしてもダメ。

「ガッ」って来そうだったので一度での切断は諦め、
材をひっくり返して残りの1/3を反対から切断しました。
数回そんな感じでカット。

でもさ、節がある場所でもないのに・・・さすがにこれは変

切り落とす材が薄い場合は最後まで切れるけど、20cmも中に入ったら刃が止まります。
これは斜めった刃でも薄ければ無理やり押せるが、刃の方が負ける厚みになると挟まれる、ということかと。

これ以上は無理だと思い作業中断。
その日のうちに販売店に持ち込んでメーカーテストに回してもらいました。初期不良として。

これが3月上旬のお話。

平行度のズレが及ぼす影響についての参考動画

こちらの動画とまったく同じ事象が起きました。(軸ズレは除く)
詳しく解説もされているので大変わかりやすいと思います。

【驚愕】マジか!ビバホーム!エレバリオの丸ノコの初期不良を交換したらもっと悪いのが来たんだけど危険すぎて使えない!

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一度目の修理は不調

1週間から10日だと聞いていたものの、2週間経とうというのに連絡がないので不安になって販売店に電話してみました。

「一応こちらからもメーカーをせっついてみます」
「お願いします」

てなやり取りの後折り返しで連絡をいただき、
「ベース等のパーツ交換をしたので返送中です。2、3日したら届きますのでまたご連絡いたします」とのことでした。

実は最初に持ち込んだ際、対応してもらった店員さんがあまり詳しくなかったのか修理依頼内容がちょっと微妙な感じに。
「2×4切っているときに垂直が出ない(平行も)」みたいな。

正確には「刃の平行が出てないから2×4すら切れない(刃が止まる)直角も出ない」なんですけどね。

ただ出荷時にメーカーが各所チェックしているのでそのズレも治っているはずです、と言われたので安心していました。

後日連絡を受け引き取りに。

やはり多少の不安は感じていたので直前にストッパー付き直尺を購入。

引換証を提示し持ってきてもらったところで
「ちょっと確認して良いですか?」と中身を出して平行度を測ってみました。

1.2mmほど平行度のズレ
・・・ズレてません?前より大きく1.2mmほどズレてません?

ため息しか出てきません。
とりあえず受け取ることは出来ないと告げ、もう一度戻してほしいとお願いしました。

なんやねんこれ。

その際にHiKOKIと話がしたいので連絡してもらうこともお願いしました。
クレームではなく単に

  • どういう状態なのか
  • どうして欲しいのか

といった内容を直接伝えた方がわかりやすいかなと。わかってもらえるかなと。

だって販売店では「1、2mm程度のズレで何言ってんだ」みたいな目で見られるんだもん。そんな話じゃないのに・・・

ただその日は土曜日だったので先方もお休み。
翌営業日あたりに連絡をもらえるようお願いしました。

HiKOKIから着電、メーカーの見解は?

月曜日にHiKOKIより着信。
そこでお電話いただいた理由、つまり問題点と修理(もしくは新品交換)の要望を直接伝えたいのだと説明しました。
それはご理解いただいたのですが、

ただ先方からの話を要約すると
「DIY向けの安価な商品だから希望される精度は出ない」

・・・はい?

それが回答のようでした。(意味わからん

何も「0.1mm以内の誤差じゃなきゃ許さん!」みたいなことは言ってないし望んでもいません。
せめて2×4の角材一つ切り落とせるくらいにはしてくれよ、という話です。

それができないの?本当に?

「前回出荷時に修理工場でもチェックしており規定の範囲内であった」という連絡を受けているとのこと。(お電話いただいた方は修理担当ではありません)

「ではHiKOKIさんとしては平行度に1.2mm以上のズレがあり、2x4の角材一つ切れなくてもそれは規定の範囲内だと。キックバックが起ころうとも安価な製品だからそういうものだ、納得しろというのが公式な見解ということで宜しいか」と聞いてみたらまぁそうだとは言いません。

どのくらいズレがあったら規定外ということになるのか、という問いにも具体的な数値は出てきませんでした。

ただどう考えてもおかしいので納得はできず。
丸ノコは明日工場に届くので確認してまたお電話します、とのことなので了承して待つことにしました。

火曜日、水曜日、木、金、土、日・・・まぁ来ませんよね。

また放置かぁ(ため息)と思っていたら1週間後の月曜日に着信。

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不具合の原因はベースの成形不良と修理工場のチェックミス

ようやく連絡が来たので話を聞いてみると、

  • ベースのパーツに成形不良が見つかった
  • 本来長方形でなければいけないものが(極端に言うと)台形になっていた
  • 出荷時のチェックではベース面の狭い方からの距離を測っていて規定内だった(広い方は測っていない)

故に広い方のベース側面から刃までの距離が前後で違い、平行が出ていなかったということらしい。

(・・・ちゃんとチェックしたとかよく言えたね!!)

とりあえず話を聞いていると修理はすでに完了し、
工場から販売店に戻す前に電話先に届いているらしく、
そこで計測すると 0.3mm ほどのズレがあるのだという。

それくらいなら全然問題はありません。
それで構わないので戻してくださいとお願いしました。

販売店に到着後、連絡をいただいて引き取りに行ってきました。
確認したところ平行度のズレは電話で聞いていたくらい。

試し切りも工場でしていただいたようです。
だってほら、チップソーの側面から印刷がもう全部消えてるんだもん。ツルッツル(笑
チップソー

今や矢印の残骸がわずかに残るのみ。修理に送る前は一部消えてる程度だったんですけどね。

印刷面が擦れて消えるのは、刃が斜めになっていて回転が止まるほど材に強く押し付けられたことの証左、かと。

長く使っていたものならいざ知らず
なにせ使ったと言えるのは販売店に持ち込んだその日と工場での試し切りくらいですからね。

そもそも刃がまっすぐなら木材に触れることもなくこんな風にはならないんでしょうけど。┐(´-`)┌

結局修理に1ヶ月弱かかった

実際に取りに行ったのが4月6日、最初に初期不良として持ち込んだのが3月10日です。
ほぼ1ヶ月かかりました。

今回はベースの成形不良ということでしたが、
職人さんが一つ一つ手作りしてるわけもなく、工場での量産でしょう。

たまたま検品を通り抜けたハズレを引いたのか、でなければそのロットが不良だったのか。
本当のところはわかりませんが、下手したらかなりの数で問題を抱えた商品が流通してることになるのでは。

丸ノコは死亡事故も起きているという危険な工具です。

巷では「安かろう悪かろう。安いのを選んだ自業自得」みたいな意見もあるようですが、製造者責任というものがあります。
そんな話で済ませてはいけないような気がします。聞いたこともない激安中○製ブランドじゃあるまいし・・・。

多少時間はかかりましたが、
最終的には解決できた話なので不満が残っているわけではありません。

ただ丸ノコ自体はやはり扱い方によっては危険な工具です。
購入をお考えの方がいらっしゃったらちゃんと確認してからの購入をお勧めします。
もしくは平行度調整の機能が付いているようなモデルを購入されたらこんな話にはならないかと。

注意喚起、という観点から今回の経緯をシェアしておきます。

では。

まとめ

  • ブランドによる安心感なんてものはない
  • 1mm以上の平行度のズレは時に致命的な欠陥となり得る
  • ハズレを引いたら恐れず初期不良での交換(または修理)を願い出るべし
  • ただ完璧な精度はそもそも出ないものとも心得よ
  • 余裕があるならDIY向けの商品より、下位モデルでもプロユースを選ぶべし
  • 時間は結構かかるよ疲れるよ(いろんな意味で)

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